その嬉しいニュースは、NBL2014-2015シーズン開幕記者会見の場で伝えられました。
アジア大会で日本代表「ハヤブサジャパン」が銅メダルを獲得。実に20年ぶりのことだそうです。
記者会見を中断して伝えられた朗報に会場が湧きました。

10月4日、帰国したその足で、小野龍猛選手はイオンモール船橋で行われていた「ティップオフフェスタ」へと駆けつけました。
本当は間に合うはずだったそうですが、「少し遅れたので、大きい荷物もそのまま持って来ましたよ」という小野龍猛選手。イベントが始まり、コーチや選手が舞台に並ぶタイミングでの到着は、まるで演出されたかのようでした。

「まだ家にも帰れてなくて…」とのことで申し訳なかったのですが、イベント終了後にお話を伺いました。


― まずはおめでとうございます！銅メダルが決まった瞬間の気持ちを教えてください。

銅メダルがとれて、本当に嬉しかったです。
負けて4位で帰るのと、勝って終わるのとでは違いますので。

― この大会を振り返り、龍猛さんにとってはどのような大会でしたか。

限られた時間の中で、自分の役割をどれだけできるかを一番考えながらこの大会はプレーをしました。
本当にいい経験になりましたし、銅メダルがとれて嬉しく思っています。

― 限られた時間ということですが、プレータイムが短い試合もあり悔しい思いも？

もちろん悔しい時間もありました。けれども、チームがこういう結果になったので、明るい未来が見えたと思いますし、自分自身もいい経験になりました。
（今年の代表活動は終了しましたが、）これで自分の代表生活が終わったわけではないので、これからまたジェッツで活躍して、来年も、そのあとも、ずっと代表に呼ばれるようにしっかりやっていくだけだと思います。

― 手ごたえという面ではどうでしょうか。

手ごたえはあり、全然やれると思います。でももっと自分が向上するために、自分の目指すところが見えた大会でもありました。
アジアの中でトップクラスに入らないと世界では戦えないので、今後そういうことを視野に入れて活躍していきたいです。

昨シーズンの終わりに日本代表候補となり、それ以来日本代表で過ごすことが多かった小野選手。

― 代表にかかわる時間が長くて、開幕まではあと1週間と迫っています。

焦りがないと言ってはうそになります。
でもジェッツでやることは去年と変わりないと思うので、気持ちを切り替えてしっかりやるだけです。

― ジェッツではどんな戦いをしたいですか。

自分の持っているものを毎試合全部出して、ただ一試合一試合集中して、一試合一試合勝てるようにやっていくだけです。
自分のやることは何も変わらないので、3番でも4番でもいいから出て戦うだけです。
日本代表の選手がNBLで活躍できれば、いろんな選手の刺激にもなると思いますし、代表の名に恥じないように、ジェッツでもしっかり戦っていきたいと思います。

― 最後にファンの方にメッセージをお願いします。

これからシーズンがすぐに始まります。一段と、一皮向けた自分をみなさんに見せることができると思うので、毎試合応援よろしくお願いします！

冒頭で書いたNBL開幕記者会見の場で、各社記者を前に「小さくても構わないので記事の掲載を」と山谷拓志NBL専務理事が呼びかけました。
先に銅メダルをとった日本女子代表チームについての報道が少なかったことを受けてのものでした。
この話を伝えると、「実は、ほんのちょっとでもメディアに載せてもらえればねって選手の間でも話していました」と小野選手。
更なる発展を目指し、「こうやって取り上げてもらって、メダルの色も、もう2つ上にいけるように頑張ります！」と、金メダルを目指す約束をしてくださいました。

千葉ジェッツ初の日本代表選手である小野龍猛選手のプレーに、昨季以上に注目しましょう！