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GO!GO! 千葉ジェッツ

館山市での初フライト!!

成長途中のジェッツにとって、意味のある結果

2012/11/02

千葉県初のプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」の情報をお届けします。

大きくリードするも、信州のベストパフォーマンスが上回る

今季2度目のホームゲームは、館山市に場所を移し、信州ブレイブウォリアーズを迎えて行われました。
訪れたのは第2戦の10月28日。前日の青空が嘘のように雲が覆い尽くす空の下、海沿いの道から折れて坂道をのぼっていくと、館山運動公園に到着。体育館とは思えないようなこの建物が今日の戦いの場です。
試合前には、フライトクルーによるパフォーマンスが、コートをいっぱいに使って行われます。
試合前には、フライトクルーによるパフォーマンスが、コートをいっぱいに使って行われます。
スタージェッツとビートブースターが会場を盛り上げます。
スタージェッツとビートブースターが会場を盛り上げます。
そして選手入場! メンバー全員がボールをつなぎ、ダンクシュートで締めくくります。
そして選手入場! メンバー全員がボールをつなぎ、ダンクシュートで締めくくります。
館山市長・金丸謙一氏
館山市長・金丸謙一氏
試合開始に先立ち、館山市長の金丸謙一氏より挨拶がありました。

「今日は本当にエキサイトしますね! 館山市制70年を超えますが、初めてプロバスケットボールの試合を開催できます。ありがとうございます。千葉ジェッツと信州ブレイブウォリアーズの選手のみなさん、スタッフのみなさん、ファンのみなさん、ようこそ館山へおいでくださいました。プロの試合が、子どもたちや観客のみなさんに元気と感動を与えてくださいますように!」
前日に行われた第1戦は、76対83で負けてしまい、なんとしても今日は勝ちたいところ。敗戦をうけて前夜は選手がミーティングをし、今日は朝から全員で練習をして備えました。
試合前のアップから、選手たちの気迫がビシビシと伝わってきます。
応援席では地元高校生とジェッツブースターが仲間になって一緒に応援し、とてもいい雰囲気です。
試合開始早々から主導権を握ったのは千葉ジェッツ。佐藤博紀選手(SG・背番号0)の気合いの入ったプレーが、チームを牽引します。ターンノーバーから一色翔太選手(G・背番号1)が3ポイントを決めると「ショウタ~イム!!」とMCリスケさんの声! たまらず信州が20秒タイムアウトをとり、会場が沸きます。
西船橋からかけつけた「まつや」酒店は、千葉ジェッツの試飲販売をしていました。ジェッツカラーの「赤」ワインが、白ワインよりも少し人気が高いそうですよ。
西船橋からかけつけた「まつや」酒店は、千葉ジェッツの試飲販売をしていました。ジェッツカラーの「赤」ワインが、白ワインよりも少し人気が高いそうですよ。
リバウンドの意識も高く全員で立ち向かうディフェンスに、信州はシュートセレクションが少なく、シュート率が上がりません。

攻守の切り替えも早く、ちょっとしたズレから生じるミスは選手同士が声をかけあって修正していきます。信州を突きはなし、これは圧勝!と会場の誰もが確信したに違いありません。

第2クォーターに入り徐々にシュートが決まらなくなると、信州にリズムが傾きかけますが、なんとか持ちこたえてリードを保ちます。
第3クォーターで再び流れを引き戻したいところですが、試合後に「今季のベストパフォーマンス」と石橋ヘッドコーチが称した通り、信州のパフォーマンスが上回ります。
ダンク決められた頃から徐々にペースを上げられなくなり、ついに第4クォーターで同点に。必死に食いついてシーソーゲームを繰り広げましたが、最後は信州が流れを掴んで離さず、引き離されてしまいます。終わってみれば、71対85と、14点差がついての悔しい敗戦となりました。
今日も会場ではおにぎり、ピザ、飲み物などを販売。試合前やハーフタイムを利用して、みなさん腹ごしらえ。
今日も会場ではおにぎり、ピザ、飲み物などを販売。試合前やハーフタイムを利用して、みなさん腹ごしらえ。
試合後に両チームのヘッドコーチ、そして故障のためにベンチからチームを支えた石田剛規選手(SG・背番号31)にお話しを聞きました。
信州ブレイブウォリアーズ
石橋貴俊ヘッドコーチ


「前半は千葉ジェッツの激しいディフェンスにあい、シュートミスが続いてしまいました。自分たちのペースを崩さずに、自分たちのバスケットを最後まで続けようという話をハーフタイムにして、そこから選手たちは“自分たちのバスケットをしよう”と奮起してくれました。
館山の体育館は初めてですが、非常に雰囲気がよく、いろんな方が応援してくれていると感じました。今日はあいにくの天気ですが、昨日は天気がすごく穏やかで、すごくいいところだと思いました。
千葉ジェッツは、去年は個人のチームというイメージがありましたが、今年はチームとして闘おうという共通意識が見えるので、決して気が抜けないと思っています」
千葉ジェッツ
冨山晋司ヘッドコーチ


「正直、残念です。シーズンは長く続くので、仕切り直して頑張っていきたいと思います。
ゲームの入り方がよかったのは、チームのゲームプランを選手がよくやってくれたということと、選手自身が2連敗できないという気持ちがこもっていたことからです。
後半になって崩れたのは、いろいろな要素が絡んでいます。けが人が多かったこともあり、選手のタイムシェアをどうするかというマネージメントが、コーチとしては上手くいかなかった結果と受け止めなければなりません。
今後館山で開催することがあれば必ず勝ちたいと思いますので、また応援をよろしくお願いします。チャンピオンシップに向けて頑張っていきますので、船橋にも応援に来てもらえると嬉しいです。チームで練習したことをやるしかないので、1週間しっかりと練習して、今日のように途中で崩れることなく、試合を通して自分たちのバスケットができるようにしたいと思います」
石田剛規選手(SG・背番号31)

「負けてしまったということと、5連敗ということは受け止めなければいけません。そういう結果が出ているように、あまりいい試合内容ではなかったかもしれませんが、昨日よりは自分たちの“何か”を掴むことができたと思います。あとはそれをどう勝ちにつなげていくかということです。
昨夜のミーティングでは、勝ちは向こうから来るものではなく自分から奪わなければいけないものという話をしました。信州も勝ちに来ているわけで、それを上回る気持ちや闘争心が、昨日の僕達には足りなかったのかなと。今日はその気持ちはあったと思います。ただ、それをどう技術や戦術で勝ちにつなげていくかというところで、まだ僕達はできていないのかなと思います。
いま僕にできることはプレーではなく、経験や知識を伝えていくことだと思っています。一色選手や狩俣選手には、考えすぎてもよくないので、「思いっきりやれ」と声をかけました。
今日後半崩れてしまった要因の一つは、試合中に修正する時間がまだかかりすぎていることでしょうか。試合中の修正については、コーチからの指示も出ますが、ほんの数秒という短い時間の中で対応する場面も出てくるので、コートの中で選手が対応していける力を持たなければいけません。相手もいろいろなことをしかけてくるわけなので、どれだけ対応できるかというのが、チームとしての経験であり、成熟度だと思います。そういう意味では今日の試合はいい経験として、相手への対応力を高めることを改めていきたいです。

相手がどこであれ、自分たちのバスケをして連敗を脱出しなければいけません。長いシーズンとは言え、5連敗していることは自覚し、次の試合に勝つことを考えるだけです。
初の館山の試合で胸を張れる試合ができず、悔しい思いをさせてしまったのは残念です。成長してリーグを勝ち上がり、いいニュースを伝えられるようにします。館山以外の方もたくさん来てくださって、そういう方の思いもしっかりと受け止めます。連敗すると暗くなるし悔しい気持ちがいっぱいですが、早く勝利してみなさんが気持ちよく帰れるように、“勝つ!”という気持ちで挑みますので、応援よろしくお願いします」

連敗とはなりましたが、成長過程にあるジェッツにとって、「選手同士でコミュニケーションをしっかりと取っているので負けは負けでも意味が違う」(石田選手)一戦であり、きっと次につながると思いました。
試合後、ふれあいゾーンで長い時間をかけて、サインや握手に応じている選手の姿がありました。館山市のみなさんも楽しんでいただけたのではないでしょうか。
次のホームゲームは11月17日・18日の対新潟アルビレックスBB戦です。佐倉市民体育館で熱いブーストを!!
千葉ジェッツ
2010年に発足した千葉県初のプロバスケットボールチーム。bjリーグに2011年のより参入。成田国際空港を有する千葉県を象徴するとも言えるジェット機に、子どもたちの夢や県民の希望を乗せて羽ばたくことを目指して命名された。
試合をフライトにたとえて、選手・スタッフのみならず、会場が一体化する飛行を繰り広げる。
※bjリーグは、2005年に誕生した日本初のプロバスケットボールリーグ。