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「生きるために必要な知識を子どもたちに伝えたい」と自らが時間をかけて準備
オフシーズンに入ると、イベントへの参加や社会貢献活動など、選手たちのコート外の動きが活発になる。長く厳しい闘いから離れ、選手たちの表情が和らぐのもこの季節だ。そんな試合で観るのとは違う表情を、数回に分けてお伝えしていこうと思う。まずは内尾聡理選手(背番号18)の社会貢献活動をご紹介。

2024年6月9日、内尾聡理選手が社会貢献活動の一環として、児童養護施設「おんちょう園」(船橋市薬円台)を訪問すると聞き、取材に向かった。
住宅街の静かな環境の中にある「おんちょう園」では、4歳から高校生まで55名(取材時)の子どもたちが暮らしている。扉を開けて部屋に入ると、小学4年生から高校生までの約20名が、内尾選手に自分の夢を話しているところだった。
「有名になりたい」「バスケット選手になりたい」「サッカー選手になりたい」……
子どもたち一人ひとりの目を見て、うなずきながら話を聞いていた内尾選手が話し始める。
「好きなものを見つけることが大切。『おまえには無理だろう』と言われることもあるかもしれない。そのとき、本当に好きなら悔しい気持ちになるはず。もし自分の夢を笑う人がいるならば、夢を叶えて見返せばいい」
自分自信がプロ選手は無理だと言われたという経験を語り、子どもたちを鼓舞する。
大学では商学部で学び、社会科の教員免許を持つ。「バスケをしていなかったら、学校の先生になっていた」と、ふいに社会科の授業が始まる。
「夢を叶えるためにはお金が必要。では、貯金・投資・借金の3つのうち、どれが大事?」
最初は面食らった表情をしていた子どもたちも、具体的な事例と数字を用いた話に、次第に耳を傾けるようになる。「生きるために必要なことを、学校教育の中でもっと学びたかった」という自らの経験から、今回話すテーマに決め、準備してきた。子どもたちがいずれこの施設を卒業して進学や就職をするとき、金銭的に厳しい環境に身を置くかもしれない。そのとき夢を諦めることがないよう、お金の調達にはさまざまな方法があることを、自分の言葉で伝えた。
約30分の交流が終わり、今度は幼稚園から小学3年生までの、約10名が部屋に入ってきた。
「バスケを始めたのはいつ?」「お誕生日は?」
子どもたちの目線にあわせて椅子に座り、子どもたちからの質問に笑顔で優しく答える。スケッチブックを使ったクイズが始まると、身を乗り出して楽しそうに回答する子どもたち。内尾選手も自然と笑顔が増え、心温まる時間となった。
約1時間の室内交流を終えたあとは、グラウンドに出て全学年の子どもたちと身体を動かした。バスケットボールのドリブルやパスから始まり、ボール遊び、ドリブルをしながらの「だるまさんが転んだ」、そしてワンドリブル限定の鬼ごっこ。次第に笑顔が増え、大きな声も聞こえてくるように。
すっかり打ち解けたあとはサインや撮影に応じ、集合写真を撮って、今回の活動を終えた。「こういうイベントは何度か行なっていますが、いつもはあまり参加しない子どもたちも今日は出てきていますね」と、園長先生も笑顔で語ってくださった。
今回の活動について、内尾選手にお話を伺った。
―社会貢献活動は今日が初めてですか?
チームとしてクリニックに参加したことはありますが、自分で希望を出して準備して開催したのは今日が初めてです。
―交流を終えた感想を教えてください。
プロ選手になって社会貢献活動をする最初の活動だったので、いい経験になりました。僕自身がこれからやっていきたいというような活動の一歩を踏み出すことができましたし、子どもたちも喜んでくれました。本当に、とてもいい経験になったと思います。
ー今日のメニューはご自身で決められたのですか?
はい、アドバイスをもらいながら、自分で決めました。話をした内容は、全部自分で決めたものです。
―まさかお金の話になると思いませんでした。
高校・大学を通して、生きるうえで実際に使える知識を与えてくれる機会が少ないなと思っていました。歴史を振り返ることも大事だけど、生きていくために必要な、実用性のある勉強をしたかったなと。だから少しでもそういったことを伝えたいと思いました。児童養護施設を卒業してからの問題を調べてもらったら、お金の管理という問題もあがっていたので、そこに少しでもアプローチできればと思って今回の内容にしました。
―このような活動をしようと思ったきっかけは?
そもそも僕自身が一人親家庭だったこともあり、親と触れ合う機会が少ない子たちに何かできないかなと考えていました。大学で教員免許をとる過程で児童養護施設のことを知り、そういう子たちに向けて何かできればと思い、チームにも協力してもらって実現することができました。
―活動をするうえで、ハードルを感じたことはありますか?
会ったことのある子が一人もいなかったので、どういう子たちなのかわからなくて不安がありましたが、いつも通りに接するようにしました。一緒に身体を動かすことは、あまり言葉を交わさなくても仲よくなれる手段です。話には集中できない子もいたけど、一緒に動いたことで壁をなくすことができました。
―今後も、プロ選手として社会貢献活動は続けていきたいですか?
もちろん続けていきたいと考えています。今回は児童養護施設でしたが、継続しながら、一人親家庭など、活動の幅を広げていきたい。それが僕がプロ選手になった価値でもあるので、還元していきたいと思っています。
―チームメイトに相談はしましたか?
いえ、特に相談はしていません。でも原さんの事例がありましたし、(小川)麻斗もやるということだったので、自分にできることを考えるきかっけにはなっていました。また千葉ジェッツの協力体制があったので、早く実現させることができました。チームを代わってしまう(ファイティングイーグルス名古屋へ移籍)けど、まずは活動してみて、自分が何を得られるかが大事だと思って一歩を踏み出しました。新しいチームでも活動できればと思っています。
―今後も子どもたちのための活動を考えていますか?
自分の幼少期の経験もあって、子どもたちにプラスになることをできれば、それが自分としても一番嬉しいと思います。僕が来ることで、楽しい思い出を作ってもらったり、バスケを観るきっかけにしてくれたりするとよいなと思います。僕は決して裕福だったわけではないけど、バスケの試合を観る機会を与えてくれる人がいて、そういう意味では恵まれていたと思います。だから今度は、僕がそういうきっかけを作れればと思います。自分が幼少期に経験したワクワク感を、試合を通して子どもたちに与えられればベストです。
―最後に、ブースターさんにメッセージをお願いします。
こんなに濃い半年間は、今までに経験したことのないものでした。あれほど試合に出られるとは思っていませんでしたし、ましてスターティング5に名を連ねることができるとは想像もしていませんでした。スタートで出る機会を得ることが簡単ではないことは、プロ選手なら誰もがわかっていることで、自分自身驚きました。そういうチャンスを与えてくださった千葉ジェッツに、とても感謝しています。トップレベルにいて、地域に愛されるこの千葉ジェッツでプロデビューができたことは、とても幸せなことだと思っています。地域貢献活動も、積極的に動いていただいて、感謝しています。半年間という短い間でしたが、もっと長く、ずっと前からこのチームにいるのえはないかと錯覚するほどの充実感を得られました。ここで学び経験したことを活かし、ルーキーシーズンとなる来シーズンを過ごします。バスケも社会貢献もレベルアップできるようにがんばっていきたいと思います。
―年間MVPを獲った選手にも嫌がられるほどのディフェンスをはじめ、強烈な印象を残してきただけに、何で行っちゃうの?というのが正直な気持ちです。移籍したことが納得できるぐらい、FE名古屋でのご活躍を楽しみにしています!
ありがとうございます。がんばります!

外遊びのとき、高校生が4~5歳の子の面倒を見る姿を多く見かけた。日頃からこうやって年長者が年少者の面倒を見るのが当たり前なのだということが見てとれ、このコミュニティの温かさが伝わってきた。
内尾選手はポーカーフェイスの印象が強かったので、今回の取材で見せてくれた弾ける笑顔がとても印象的だった。すっかりおなじみになった一発芸については、「イベントのたびにやるからもう20回は披露している」とまた笑顔に。来シーズンのことはまだ何もわからないが、年間表彰の投票で、新人賞として千葉ジェッツ・内尾選手に一票を投じる自分が容易に想像できていた。そうせざるを得ないぐらいの活躍をすると信じていた。そう考えを巡らせたとき、この先の成長を間近で見られないことは、ただただ寂しい。だからこそ、移籍先でも大活躍してくれないと困る。ルーキーシーズンを駆け抜け、観客を魅了し、選手としての価値をあげて社会貢献活動の幅も広がるよう、心から応援したいと思う。
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